西谷浄水場再整備事業(浄水処理施設)に係る整備工事

延べ10年にわたる大事業である、西谷浄水場再整備事業。
その現場で技術と経験を最大限に活用し未来の西谷浄水場をつくっているのが、異業種JVです。

各社がどのようなバックグラウンドや技術力を持ち、またこの10年の大工事にどのような責任と使命を感じているのか、各社の担当者にその思いを聞きました。

異業種JVが語る

未来の西谷浄水場をつくる
技術と経験、責任と使命感

大成建設株式会社

新たに歴史と地図に残る仕事に
やりがいを感じて

土木

監理技術者

蒲谷 大輔

入社後約4年間、土木設計部に在籍。その後、橋梁上下部工や発電所など、巨大構造物の工事を経験。国土交通省発注のダムの再開発工事では、設計から施工まで網羅的に業務を経験している。

建築

監理技術者

石井 保弘

東京支店にてオフィスビル新築工事に携わる。その後、札幌支店で地下鉄延伸の新設駅や冷凍倉庫の新築工事、横浜支店では化学工場内での新築・増改修工事に携わるなど豊富な経験を持つ。

歴史ある浄水場を、未来へとつなぐ

西谷浄水場再整備事業は、当社の「人がいきいきとする環境を創造する」という理念に合致した工事。土木・建築の両分野で重責とともに大きな使命感、そしてやりがいを感じながら取り組んでいます。

再整備事業の目的は3つです。
土木分野では、土壌汚染やアスベストの調査、地下埋設物調査など各種調査業務を実施。掘削・埋戻しの土工事をはじめ浄水施設の躯体構築、不要な水道管の撤去ならびに新設といった工事を行っています。

建築分野では、歴史的建造物の移設工事や建屋の新築工事を、計画から施工まで全工程にわたって担当しています。延べ10年にもなる長い工期を、無事故無災害、インフラトラブルゼロで完遂できるよう、調査・計画を万全に行い、日々慎重かつ確実に進行しています。

地域に愛されるランドマークを目指して

西谷浄水場再整備事業は、浄水場を稼働させながら直径2m級の配管を切り替える不断水工事が最初の山場です。その後も都会への給水を決して止めることなく成功に導くためには緊張の連続で、大成建設そして異業種JVの技術と経験が不可欠。日々、JV各社ならびに横浜水道局など関係各社と密にコミュニケーションを取って、連携の強化に努めています。

重ねて、住宅に隣接した現場だからこそ、騒音や振動に十分に配慮を行っています。近隣の皆様のご理解のもとで工事を進められるよう、見学会やインフォメーションセンターを活用し、お子様も参加できるようなイベントの開催等を通じて、情報発信やご意見を伺ってまいります。

完成後には、今まで以上に「足を運びたくなるような愛着のわく浄水場」を目指しています。ぜひご期待ください。

会社紹介コラム
大成建設は明治6年(1873年)の創業以来、世界を舞台に多岐にわたる土木工事・建築工事を手がけ、地域の人々が豊かで文化的に暮らせる社会づくりに貢献してきました。現在もグループ理念に「人がいきいきとする環境を創造する」を掲げ、その理念を追求する様々な工事に携わっています。

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水ingエンジニアリング株式会社

培った技術を活かし、
浄水場の歴史を未来へ継承する

監理技術者

杉浦 富夫

下水道の水処理施設のほか、多くの機械設備の新設・改築の工事に携わる。これまでに神奈川県・静岡県・山梨県エリアの機械設備工事の管理責任者を務めた経験を持つ。

設計から運用まで、再整備事業を担う

西谷浄水場再整備事業において、水ingエンジニアリングは浄水施設における機械設備の設計・調達・建設を担当しています。浄水施設には、着水井設備、混和池設備、粒状活性炭吸着池設備など様々な設備があります。

当社は、それらの設備を刷新するための設計を行い、それに従って工事を実施。設備の据え付けが完了した後には、機器とシステムの組合せ運転を行い、想定通りの運転ができているかの確認を行います。

異業種JVのチームワーク向上に尽力

西谷浄水場は歴史ある浄水場であり、これまでも繰り返し老朽化対策や機械・配管・システムの更新を行ってきました。今回の整備事業はその歴史の中でも最大級の規模となる「未来を見据えたインフラ改良事業」です。「無くてはならないインフラ」である水道水を「供給を止めることなく新しい施設へ切り替えながら工事をどう進めるか」が難しさであり肝。そこに当社の技術が存分に活かせると考えています。

愛着のある浄水場として多くの方から注目されている事業。異業種JVの機械設備工事の監理技術者として、安全第一はもちろん、異業種JVのチームワークをより強固なものとしてこの事業を成功に導けるよう、今後も尽力してまいります。

会社紹介コラム
水ing、水ingエンジニアリング、水ingAMから構成される「水ingグループ」は、公共インフラ水処理施設関連の様々な事業を展開しています。その強みは、前身である荏原製作所時代から80年以上にわたって築き上げた多くの実績、そしてそれを成し遂げた人材。その強みで全国の公共インフラ工事に貢献しています。

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シンフォニアテクノロジー株式会社

西谷浄水場の歴史と経験、
智恵を次代につなぐ

監理技術者

矢部 功

水資源機構において、ダムの受配電設備更新工事を担当。その後も日本下水道事業団、東日本高速道路(NEXCO東日本)、国土交通省などの社会インフラに関わる工事で、電気設備工事の経験を重ねる。

歴史ある浄水場を、最新の技術でアップデート

シンフォニアテクノロジーは、電気設備の機器設計と工事を担当します。電気設備は浄水処理工程における動力・制御の根幹を担う極めて重要な設備。より環境に優しく、より災害に強い設備設計の実現に、当社の電気メーカーとしての経験値をフルに活かしています。

本事業では、浄水処理施設のほとんどが再整備対象であり、非常に多くの設備が新設されます。電気設備工事はそのひとつ一つを慎重に繋ぎあわせて稼働させる、重要な役割を担います。成功のためには、発注者ならびに異業種JVの土木、建築および機械設備がチーム一丸となることが重要。日々コミュニケーションを密に取り、相互に連携することで、適切な工程・安全・品質管理を目指しています。

これまでに培われた智恵と経験を、未来に

西谷浄水場は、100年以上の歴史を持つ文化的にも価値のある浄水場。稼働している設備にはその歴史と多くの経験、そして知恵が詰め込まれています。これからの10年、それらを丁寧に読み解き、活用しながら、新たな技術と組み合わせて、これからの未来においても現役として活躍できる浄水場と生まれ変われるよう、異業種JV各社と協力しながら進めていきたいと考えています。

会社紹介コラム
シンフォニアテクノロジーは大正6年(1917年)の創業から、電気制御技術をコアに半導体搬送装置から宇宙ロケット用の電装品まで12の事業で様々な製品を提供しています。また現在では、物流をはじめ再生医療や農業分野にも貢献する3つの新事業をスタート。さらなる社会の発展に貢献しています。

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株式会社NJS

国内最大級の浄水場を
生まれ変わらせる使命感

管理技術者

小野 敏幸

約20年前に株式会社NJSに新卒社員として入社。その後、関東甲信越エリアを中心に上水道施設の調査・設計業務の管理技術者を経験。各地で大小様々な工事を担当し、多彩な経験を積む。

誰もが安心して使える、安全なインフラを

NJSは、設計企業として事前調査計画、基本設計、詳細設計、設計モニタリングを担当します。発注者と何度も繰り返し協議を行い、再整備後の西谷浄水場に求められる機能やシステムを決定し、設計を行っています。

設計者として第一に考えることは「安心で安全な水を供給できる施設」を実現すること。「安心」のためには、様々なリスクへの対応が必要です。西谷浄水場再整備事業では、地震対策やテロ対策、電源供給停止対策、万一の富士山の噴火に備える火山灰対策などを検証し、設計に盛り込みました。
また、粒状活性炭処理施設の導入や運転・維持管理への配慮を徹底的に行うことで、「安全」な水をつくり続ける適切な運転・維持管理も実現しています。

100年もの歴史を誇る
インフラ再整備に関われる幸福

西谷浄水場は、横浜市内の給水量の4分の1を担う重要施設で、その規模は国内最大級。このような浄水場の再整備事業に携わることができるのは、設計者として非常に恵まれていると喜びを感じています。また一方で、重責も感じています。ですが異業種JVが有する技術力やノウハウ、経験を活かせば、西谷浄水場の歴史を引き継ぎ、さらに「安心で安全な水を供給できる浄水場」へと生まれ変わらせることができるはず。JV各社と力を合わせ、日々ゴールへと邁進ししています。

会社紹介コラム
日本で最初の「水と環境」のコンサルタントとして昭和26年(1951年)に創業した「株式会社NJS」。地域の上下水道インフラの計画・設計に数多く携わってきました。現在は、運用・管理のソフトウェア開発も手がけ、上下水道のライフサイクルを通した総合的なサービスを提供しています。

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